世界で不動の地位を築く中国作家・余華の代表作
名匠チャン・イーモウ監督の最高傑作(カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を獲得)原作
解説・中島京子
「この小説の普遍的価値は、上質のスピリッツのように、時間とともに熟成して味わいを増している。」
本国で1000万部を超えるベストセラー
40カ国で翻訳出版
生と死、愛と別れ、幸福と苦痛、時間の神秘――。
四十数年の時を経た今、老人が朗々と民謡を歌い、自らの過去を語る。
激動の中国を生き続けた、ある家族の物語。中国および諸外国で今なお読み継がれ、文学史に残っていく名作。
日本語版序文・余華
「この短い物語は、時間というものの不思議さを描いている。……ここで時間はその姿を見せないが、二人の運命を操っている。この物語を読む私たちは、それを手で触ることも目で見ることもできないのに、いつもそれが存在することを実感する。ちょうど、寒さが訪れるときに似ている。私たちは触ることも見ることもできず、ただ震えながらそれを実感するのだ。」生と死、愛と別れ、幸福と苦痛、時間の神秘―。四十数年の時を経た今、老人が朗々と民謡を歌い、自らの過去を語る。激動の中国を生き続けた、ある家族の物語。中国および諸外国で今なお読み継がれ、中国文学史に残っていく名作。本国一千万部超のベストセラー、四十ヵ国で翻訳出版。
余/華
1960年生まれ。現代中国を代表する作家。88年から魯迅文学院などの創作班に学び、北京で天安門事件に遭遇した。映画化された『活きる』や『兄弟』などの小説で作家としての地位を確立。『ほんとうの中国の話をしよう』などのエッセイでは社会問題について積極的に発言している。98年にグランザネ・カブール賞(イタリア)、2004年にフランス芸術文化勲章を受章
飯塚/容
1954年生まれ。東京都立大学大学院修了、中央大学文学部教授。専門は中国近現代文学および演劇。2011年に中華図書特殊貢献賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)