荒れ果てた洋館で、学校の女王・竹中真利子が首なし死体で発見された!同級生の奥本美奈は、死体を発見した画家・明石尚子と、事件の闇の部分へと踏み込んでゆく。洋館に越してきたイカれた彫刻家、自称刑事の謎めいた男―疑わしい人物ばかりが現れてきて…。鮎川賞作家が紡ぎ出した、妖しくも美しく、せつない本格ミステリの悪魔的問題作。
飛鳥部 勝則 (アスカベ カツノリ)
新潟県生。新潟大学大学院修了。1998年『殉教カテリナ車輪』(東京創元社/東京創元文庫)にて第9回鮎川哲也賞を受賞。自作の絵画を口絵とし、図像学をミステリーに取り入れた。2001年よりホラーの発表を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)