幼くして養父母を亡くした奈津江は、実姉と名乗る祭深咲に伴われ、実父が経営する施設〈祭園〉に引き取られた。そこに暮らす訳ありの少年少女たち。廃屋と化した〈廻り家〉と呼ばれる奇怪な祈祷所。得体の知れない何かが棲む黒い森……。奈津江の出生の秘密が明かされるとき、惨劇は幕を開ける――。閉鎖空間に渦巻く怪異と謎を描く、〈家〉シリーズ三部作最終章!
編集者を経て、2001年に『ホラー作家の棲む家』でデビュー。本格ミステリーとホラーを融合させた独自の作風で、着実にファン層を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)