巨大や螺旋階段の下に倒れていた当主の死因は、転落死ではなく墜落死だった!?天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘にふたたび事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう!瀬戸内の孤島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致(!)で描いた意欲作。『密室の鍵貸します』でデビューした気鋭が放つ、大トリックと謎解きの面白さを楽しめる本格ミステリ。
東川 篤哉(ひがしがわ とくや)は日本の推理作家。
2002年、『密室の鍵貸します』で、Kappa-One登竜門を受賞し作家デビュー。 作中にユーモアのある掛け合いや、ギャグを織り込む、ユーモアミステリ作家として活躍中。骨格としてはトリック重視の本格派であり、贅沢に多数のトリックを複合させた『交換殺人には向かない夜』などのマニアックなものから、仕掛けをサラリと決めた『もう誘拐なんてしない』まで、テイストを使い分けている。 なお、長編デビュー前に『東篤哉』として短篇数本を発表。