日本語の森

日本語の森 校長 村上由佳 「ゆか先生!」 みなさまからこう呼んでもらえることが当たり前になりましたが、こんな私が先生と呼ばれる日が来るなんて以前の私からは想像もできませんでした。 私は大学を卒業してから、しばらく日本の一般企業に勤めていました。 しかし働き始めてから、日本の社会を窮屈に感じることがよくありました。思い悩んだ末に、私は会社を辞めてフィリピンで働いてみることにしたんです。前向きな挑戦というより、とにかく日本から出たいと思って決意したことだったので、いわば現実逃避のようなものでした。 これは私にとって、大きな挫折でした。 お金もないし、能力もないし、自分にできることなんて何もないんじゃないかと思っていました。 でも、フィリピンへ行って「今日を生きる」ために一生懸命なフィリピン人の国民性に衝撃を受けました。将来のことばかり考えて不安になっていた私も「まずは目の前のことからやってみよう」とゼロから一歩踏み出すことができたんです。こういった心の変化は、日本を出てみないと経験できないものだったと思います。