人形遣いの影盗み
三木笙子
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ある代議士夫人の影が盗まれた──。この不可思議な事件の謎を解いてほしいとの養父母の頼みを断りきれず、高広は礼と調査を始める。事件には妖しい爪哇(ジヤワ)の魔術が絡み、さらに帝都を騒がす怪盗ロータスの気配が……。心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年を中心に、明治の世に生きる人々の姿を描く〈帝都探偵絵図〉シリーズ第三弾。書き下ろしを含む六篇を収録。解説=宇田川拓也
怪盗の伴走者
帝都を騒がす大怪盗ロータスが盗みに失敗した! 東京は浅草の高層建築「凌雲閣」。その一角に飾られた油絵を盗もうとした怪盗は、番人に見つかり絵を置いて逃げたというのだ。この椿事は記者の高広の耳にも届く。ロータスは高広とも天才絵師・礼とも因縁浅からぬ相手、ただ失敗したとは思えない。高広と礼が調査を始めると、ロータス一連の窃盗事件の主任検事となっていた安西と再会する。怪盗と検事、今は敵対関係にあるが、かつ
帝都一の下宿屋
三木笙子, yoco
時は明治。銀座は南紺屋町に「静修館」という古いけれど居心地の良い下宿屋がある。若者が多く住むこの下宿屋を取り仕切る大家は、料理をはじめ家事万端を見事にこなす梨木桃介だ。その働きぶりの前では、小説家の仙道湧水も我が儘を封印し、居住まいを正して下宿している。しかし静修館にはなにかと謎が持ち込まれ、「先生なら助けてあげられるかもしれないね」という桃介の一言に湧水は奔走する羽目になるのだった。連作短編集。